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セサミンと一緒に摂りたいカロテン

セサミンと相乗効果のあるカロテン

ゴマ全体の僅か1%に満たない栄養素で、生活習慣病やアンチエイジングに効果があることで人気が高まっているセサミン。
セサミンを愛用している方のほとんどがサプリメントを活用しているかと思いますが、折角なら他の栄養素も摂取してその効果を高めたいものです。

セサミンと一緒の摂りたい栄養素の一つに、カロテンがあります。
カロテンは人参などに多く含まれるビタミンAと紹介されることが多いのですが、体にどのような作用があり、セサミンとどのような相乗効果をもたらすのでしょうか?
今回は、セサミンとカロテンの相乗効果についてお話します。

カロテンとは

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カロテンとは黄色、橙、赤など動植物に見られる天然色素のカロテノイドのうち、炭素と水素で構成される化合物の総称です。
カロテンは植物の光合成に関与している物質なので、動物では生合成ができません。
カロテンには数種類ありますが、私たちが栄養素として活用するカロテンのほとんどはβ-カロテンです。

カロテンは体内でビタミンAになる

私たちがビタミンAと呼ぶのはレチノイドと呼ばれる物質で、主に動物性の食品に含まれ、特にレバーに多く含まれています。
ビタミンAは油に溶ける脂溶性の栄養素で体への吸収率も良く、全体の90%が体内に取り込まれます。
そして、肝臓に運ばれ貯蔵されます。

一方、カロテンの吸収率は悪く、その時の体調や食事によって10~60%と大きな開きがあります。
カロテンも脂溶性なので、油と一緒に摂取すると吸収率が高まります。
その後、肝臓に運ばれ、代謝されてビタミンAになります。

ビタミンAの役割

ビタミンAは、体内で抗酸化物質として作用する栄養素です。
ビタミンAは主に
(1)網膜や目の細胞の保護
(2)皮膚や粘膜の健康の維持
(3)動脈硬化の予防
に使用されます。

網膜や目の細胞の保護

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目は光を網膜で感知することで、脳に視覚として情報を伝達する器官です。
目は光を通過させるために、常に紫外線に晒されています。
紫外線は目の組織にある酸素の電子を弾き飛ばし、有害な活性酸素※1を発生させます。
そのため、抗酸化作用のあるビタミンAで活性酸素を除去し、眼の健康を保ちます。

※1 活性酸素とは、電子が欠損し物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合することで物質としての安定化を図るため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。

また、ビタミンAは目で光を感知する酵素であるロドプシンを再生する作用があります。
ビタミンAが不足すると、ロドプシンが再生できず、暗い所で視力が低下する夜盲症になります。

皮膚や粘膜の保護

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皮膚や粘膜を作る上皮細胞を、活性酸素による酸化ストレスから守る作用があります。
皮膚は本来、紫外線やウィルスなどから皮膚の内側の組織を守る器官です。
そのため、皮膚でも大量の活性酸素が生産されます。

上皮細胞が変質すると、皮膚の新陳代謝※2が損なわれるため、ビタミンAで活性酸素を除去します。
ビタミンAが不足すると、免疫力が低下し、皮膚の機能も低下するので肌のかさつきや肌荒れが目立つようになります。

※2 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。

動脈硬化の予防

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動脈硬化は、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールが血管内壁に付着し、活性酸素で分解しにくい過酸化脂質になると発生しやすくなります。
ビタミンAは脂溶性の抗酸化物質なので、肝臓で生産されるLDLコレステロールの酸化を防ぐ効果があります。
その結果、LDLコレステロールが血管内で過酸化脂質になることを予防し、動脈硬化のリスクを軽減します。

ビタミンAは過剰摂取に注意

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ビタミンAは肝臓に貯蔵され、必要に応じて目や皮膚の保護に使われます。
動物性の食品から摂取するビタミンAは体内に蓄積しやすく、慢性的に過剰摂取すると肝機能障害や、骨や四肢の痛み、睡眠障害、色素沈着などを引き起こします。
また、妊娠中の女性が過剰摂取すると、水頭症や口蓋裂など胎児奇形の発生リスクが高まります。

一方、植物に含まれるカロテンは、過剰に摂取しても必要量以外は肝臓でビタミンAに代謝されません。
そのため、カロテンでのビタミンAの補給であれば、過剰摂取の危険性はありません。

ゴマのセサミンとビタミンAの関係

ゴマ全体の1%に満たないと言われるセサミンは、ゴマリグナンと呼ばれるポリフェノール性物質の一種で、脂溶性の抗酸化物質として作用します。
セサミンはそのままでは抗酸化物質としてほとんど作用しません。
しかし、体内に吸収され肝臓に運ばれると、カテコール体に代謝されて抗酸化物質として活性化します。
つまり、ゴマのセサミンとビタミンAは、共に肝臓と関係する抗酸化物質です。

セサミンも動脈硬化を予防する

動脈硬化の仕組み

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脂質の一種で悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールが血管内壁に付着すると、血栓を作り血液の流れが阻害されます。
活性酸素は肝臓をはじめ体内の至る所で発生しているので、血栓となったコレステロールを酸化させ、過酸化脂質に変質させます。
過酸化脂質は分解され難くなるばかりか自らも活性酸素を放出し、周囲の血管の細胞を傷つけ繊維化させます。
線維化した細胞は堅く脆くなり、動脈硬化を引き起こします。

ビタミンAもセサミンもコレステロールの酸化を防ぐ

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コレステロールは、肝臓で生合成されます。
ビタミンAもセサミンも脂溶性の抗酸化物質なので、肝臓の脂質に溶け込み、その酸化を防止する効果があります。
酸化し難くなったLDLコレステロールは、血栓を作っても過酸化脂質になり難くなっているので、善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールで回収しやすくなります。
その結果、血栓ができ難くなり、動脈硬化のリスクを軽減します。

セサミンはコレステロールを減らす

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セサミンはもう一つ、コレステロールそのものを減らす作用があります。
セサミンは食物中のコレステロールが小腸から吸収されるのを阻害すると共に、肝臓でもコレステロールが合成されることを阻害する作用があります。
そのため、血中のコレステロールが減少し、血液がサラサラになるので動脈硬化を予防できます。

ゴマの脂質でカロテンの吸収率をUP

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セサミンを含有するゴマは、ゴマ油が取れることからも分かるように脂質が多い食品です。
一方、カロテンが多い野菜類は脂質が少なく、そのままではカロテンの吸収が良くありません。
そのため、カロテンを含む野菜と共にゴマを摂取すると、ゴマの脂質によってカロテンの吸収率が上がります。

カロテンは体内で必要以上にビタミンAにはならないので、過剰摂取の危険性はありません。
また、ゴマはビタミンB群やビタミンEが豊富ですが、ビタミンAはほとんど含有せず、植物でありながらカロテンも含有していません。
セサミンを含むゴマと、カロテンを含む野菜を一緒に摂取すると、栄養のバランスが良くなり、体内の抗酸化作用や動脈硬化などの生活習慣病の予防効果が高まります。

まとめ

カロテンは野菜類に含まれ、体内でビタミンAになる脂溶性の抗酸化物質です。
ビタミンAは肝臓に蓄積されやすく、蓄積量が多くなると肝硬変をはじめとした体の不調に繋がりますが、カロテンは必要以上にビタミンAにならず安全性が高い栄養素です。
セサミンを含むゴマは脂質が多く、脂質の殆どない野菜類に多いカロテンの吸収を高めます。
また、セサミンとビタミンAは共に肝臓で抗酸化物質として作用し、肝臓で生産されるコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化のリスクを軽減します。
セサミンとカロテンは摂取においても、体への作用においても相性が良いので、生活習慣病の予防やアンチエイジングにぜひお役立てください。

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