メインイメージ
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

妊娠中や授乳中のセサミンの摂取は?

妊娠中や授乳中にセサミンを摂取していいの?

健康増進や体質改善に効果があり、ゴマの稀少な栄養素として知られるセサミン。
女性は妊娠中や授乳中は様々な栄養が必要ですが、一方で摂取制限が設けられる食品も多くあります。
健康増進に効果があるセサミンは、妊娠中や授乳中に摂取しても良いのでしょうか?
今回は、妊娠中や授乳中の女性とセサミンの関係についてお話します。

セサミンはどんな栄養素?

セサミンは抗酸化物質

詳しい説明(クリックで展開)

テレビや新聞などでセサミンを眼にする機会は増えました。セサミンがどのような栄養素かよく分からない方も多いと思います。
セサミンはゴマの僅か1%にも満たない成分で、ゴマの脂肪分を酸化から防ぐ役割のあるゴマリグナンと呼ばれるポリフェノール性物質の一種です。
そのため、セサミンは油に溶ける脂溶性の抗酸化物質として主に肝臓で作用し、肝臓で発生する有害な活性酸素を除去する効果があります。

セサミンは植物エストロゲン

詳しい説明(クリックで展開)

一方、植物に含まれるポリフェノール類の多くは、女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似た植物エストロゲンの作用を持ち合わせています。
植物エストロゲンは細胞のエストロゲン受容体と結合すると、エストロゲンが結合した時と同じ反応が起こります。
セサミンも植物エストロゲンの作用があり、エストロゲンの代用として体に作用します。

ポリフェノール類は安全性が高い

詳しい説明(クリックで展開)

ポリフェノールには様々な種類があり、太陽を浴びて育つ植物であれば、大抵の食品に含まれている栄養素です。
普段食事で摂取している栄養素なので、比較的安全性が高い成分です。
また、ポリフェノールにはカテキンやアントシアニンなど、体に有用なことが知られている成分も多数あります。
そのため、普通の人がサプリメントなどでポリフェノールを補給しても、体に支障が出ることは殆どありません。

妊娠中や授乳中の女性はポリフェノール類の過剰摂取は禁物

妊娠中や授乳中はホルモンバランスを崩す可能性がある

しかし、妊娠中や授乳中の女性は、通常に比べホルモンバランスが乱れやすいです。
植物性エストロゲンの作用のあるポリフェノールを普段の食事以外で過剰に摂取すると、ただでさえ乱れやすいホルモンバランスが、さらに乱れる可能性があります。

植物エストロゲンでよく知られている成分に、大豆イソフラボンがあります。
サプリメントで摂取しなくとも、豆腐や納豆、醤油など、大豆加工品の摂取が多い日本人は、普段から大豆イソフラボンを多く摂取しています。
そのため、内閣府の食物安全委員会は「大豆イソフラボンを含む特定保健食品の安全性評価の基本的な考え方」を作成し、大豆イソフラボンの摂取に上限を設けています。
その中で、妊娠中、授乳中、乳幼児及び小児は、大豆イソフラボンを含む特定保健用食品、つまりサプリメントで摂取しないようにとの注意を促しています。

妊娠中や授乳中のポリフェノールの過剰摂取は乳児の動脈管収縮をもたらす

お茶に含まれるカテキンや、柑橘類に含まれるフラボノイドなどのポリフェノールは健康に良いことが知られているので、若い女性でも活用している方が少なくありません。
しかし、妊娠中や授乳中にポリフェノール類を慢性的に過剰摂取すると、因果関係は解明されていませんが、数々の研究で胎児や乳児の動脈管収縮をもたらす報告がなされています。
妊娠中であれば胎児の動脈管閉鎖障害をもたらし、胎児水腫や子宮内胎児死亡の原因になります。

セサミンも妊娠中や授乳中はサプリメントでの補給は禁物

セサミンも植物エストロゲンの作用を持った、ポリフェノール性の物質です。
セサミンは必須栄養素ではないので1日に必要な摂取量は設けられていませんが、一般には8~10mgが目安とされています。
これをゴマで摂取すると小さじ三杯分の量なので、普段のゴマを使った料理でセサミンを摂取する分には、妊娠中や授乳中に体に悪影響が出ることはほとんどありません。
しかし、過剰摂取に繋がるサプリメントからの補給は、同じ植物エストロゲンの作用がある大豆イソフラボンと同様に、妊娠中や授乳中は避けた方が賢明です。

まとめ

セサミンは抗酸化物質と、植物エストロゲンの作用を併せ持ったポリフェノール性の栄養素です。
ホルモンバランスが崩れている妊娠中や授乳中に、女性ホルモンの代用となるセサミンをサプリメントで摂取すると、体に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、妊娠中や授乳中にポリフェノール類を過剰に摂取すると、胎児や乳児に動脈管収縮が生じて、健康上問題をもたらす可能性があります。
セサミンは体に良い成分ですが、妊娠中や授乳中はサプリメントでのセサミンの摂取は避けた方が良いでしょう。

この記事に関連する記事はこちら