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セサミンと一緒に摂りたいイソフラボン

セサミンと相乗効果のあるイソフラボン

生活習慣病の予防やアンチエイジングに効果があり、ゴマの全成分の僅か1%に満たない栄養素として注目を集めているセサミン。
毎日の健康維持に、サプリメントなどでセサミンを愛用している方も多いと思います。
女性の方では、同じアンチエイジングに効果があるイソフラボンを愛用している方も多いと思いますが、実はセサミンはイソフラボンと非常に良い関係にある栄養素です。
今回は、セサミンとイソフラボンの相乗効果をお話します。

イソフラボンとは

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イソフラボンは植物特有の二次代謝産物※1で、ポリフェノールに分類されるフラボノイドの一種です。
基本的にマメ科のほとんどの植物にイソフラボンが存在し、私たちが普段イソフラボンとして摂取しているのは大豆から採れる大豆イソフラボンです。
また、大豆など豆類から生産される食品であれば、醤油やみそ、豆腐からでもイソフラボンを摂取できます。

※1 二次代謝産物とは植物特有の成分で、生体の維持には必要ないが、継続して摂取すると体に何かしらの効果のある栄養素のこと。

イソフラボンが注目を集めるのは、植物エストロゲンと抗酸化作用を併せ持った栄養素だからです。
イソフラボンの、それぞれの作用を見てみましょう。

植物エストロゲンとしての作用

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イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似ているため、植物エストロゲンとして作用します。
植物エストロゲンは細胞にあるエストロゲン受容体と結合し、エストロゲンが結合した時と同じ生理現象を起こします。
そのため、生理不順や加齢で女性ホルモンが減少する更年期を迎えた女性がイソフラボンを摂取すると、不足しているエストロゲンの代用となり体調を改善する効果があります。

抗酸化物質としての作用

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植物のポリフェノール類は大抵の場合、抗酸化作用を持っています。
イソフラボンも抗酸化作用があり、体内で発生する活性酸素※2の除去に効果を発揮します。
ただし、その作用は他のポリフェノール類の抗酸化作用に比べると小さく、脂肪を蓄える役割のある脂肪細胞の酸化を抑制し機能改善を促す程度の作用です。

※2 活性酸素とは分子が欠損した物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合して物質としての安定化を図るため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。

セサミンも植物エストロゲンで抗酸化作用がある

セサミンは大豆全体の1%に満たない栄養素で、ポリフェノール性物質のゴマリグナンの一種です。
セサミンは油に溶ける脂溶性の抗酸化物質の作用と、イソフラボンと同様に植物性エストロゲンの作用を併せ持っています。
そのため、イソフラボンと共に更年期障害や生理不順による体調不良を改善する効果があります。

エストロゲンと女性の体の関係

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イソフラボンもセサミンも、共に植物エストロゲンとして体に作用します。
では、エストロゲンはどのようなホルモンなのでしょうか?

エストロゲンは同じ女性ホルモンのプロゲステロンと共に、女性の生理に関わるホルモンです。
エストロゲンは主に卵巣で生産され卵胞を成熟させるホルモンですが、加齢やストレスなどで卵巣の機能が低下すると、その生産量が減少します。
同じ女性ホルモンのプロゲステロンは卵胞が成熟しないと分泌されないので、エストロゲンの減少はプロゲステロンの減少にも繋がります。

実は、エストロゲンは生殖機能の維持以外に、女性の場合は新陳代謝※3や自律神経の働きにも大きく関わっています。
そのため、エストロゲンが減少すると動悸や息切れ、頭痛、倦怠感など更年期障害の諸症状が現れ、更年期障害で怖い骨粗しょう症などのリスクが高まります。
エストロゲンが女性の体の機能にどのように作用するのか、詳しく見てみましょう。

※3 新陳代謝とは、古い細胞を分解し、細胞分裂で新しい細胞に入れ替えることで、組織の機能を保つ生理現象のこと。

エストロゲンと新陳代謝

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エストロゲンが減少すると、骨の新陳代謝に影響が出て、骨の形成よりも骨からのカルシウムの流失の方が多くなり、骨がスカスカになる骨粗しょう症のリスクが高まります。
また、皮膚の新陳代謝にも関わっているので、エストロゲンが減少するとしわやシミ、肌荒れが目立つようになります。
さらに、体全体の新陳代謝の低下により、エネルギーの生産量が減少して肥満になりやすくなり、生活習慣病のリスクも高まります。

エストロゲンと自律神経

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エストロゲンの減少は、自律神経の乱れにも関係します。
エストロゲンの生産は卵巣で行われますが、その指令を出すのは脳の視床下部です。
加齢やストレスなどで卵巣でのエストロゲンの生産が低下すると、視床下部の命令通りのエストロゲンが生産されないため、視床下部が混乱します。

視床下部は、自分の意思ではコントロールができない循環器系や消化器官、体温などを管理していて、自律神経も支配下に置いています。
そのため、エストロゲンの減少で視床下部が混乱すると、連動して自律神経も乱れ、更年期障害に見られる諸症状を引き起こします。

イソフラボンとセサミンの相乗効果

イソフラボンもセサミンも共にポリフェノールの一種で、植物エストロゲンと抗酸化物質の作用を合わせ持っています。
ただし、その特性は違いがあり、イソフラボンは植物エストロゲンとしての作用の方が強く、セサミンは抗酸化物質としての作用が強いのが特徴です。

イソフラボンとセサミンを併用すると、女性ホルモンの減少で起こる更年期障害の緩和や老化予防、美容に効果を発揮します。
また、これらの効果の裏には、体内で発生する活性酸素も関係しています。
活性酸素が更年期障害や老化、美容とどのような関係があり、イソフラボンとセサミンがどのように作用するのか詳しく見てみましょう。

活性酸素は体内の至る所で発生する

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活性酸素は、60兆個あると言われる細胞内にあるミトコンドリアが、栄養素と酸素を取り込んでエネルギーを生産すると、副産物として発生します。
活性酸素は化学反応が早く、体の組織と結合して酸化させ、その機能を果たせなくします。
体内では抗酸化物質を生産したり、食物から直接抗酸化物質を摂取したりすることで、体内に発生する抗酸化物質を除去します。

しかし、加齢で代謝機能が衰えると、体内で生産する抗酸化物質の量が減り、活性酸素の除去が十分にできなくなります。
その結果、劣化する組織が多くなり、新陳代謝でも組織の入れ替えが間に合わなくなるので各器官の機能が衰え、老化現象となって体の各所に不具合が生じるようになります。

老化現象と活性酸素

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アンチエイジングで重要な器官が、「生体の化学工場」と呼ばれる肝臓です。
肝臓は1つの臓器で、エネルギーの生産、解毒、各種たんぱく質や酵素の生産、鉄の貯蔵、各種分泌物の生産など、生体の維持に必要な様々な役割を担っています。

肝臓の重要な役割がエネルギー生産で、同時に活性酸素も大量に生産しています。
また、肝臓に貯蔵している鉄からも活性酸素が発生し、実に人体で発生する活性酸素の8割が肝臓で生産されています。

肝臓では様々な抗酸化物質が生産され、活性酸素の除去を行っていますが、加齢でその生産力が低下すると、活性酸素の影響で肝臓の機能が低下します。
その結果、生体の維持に必要な各機能も衰えるので、老化がますます進行してしまいます。

更年期障害と活性酸素

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活性酸素は性ホルモンを作る女性の卵巣や男性の精巣でも発生します。
生殖器で発生する活性酸素の除去が間に合わなくなると、生殖器が劣化して卵子や精子、それを成熟させる性ホルモンの分泌が少なくなります。

美容と活性酸素

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皮膚は本来、紫外線やウィルスなどから皮膚の内側の組織を守る器官です。
紫外線は貫通力が強い電磁波で、皮膚の細胞内の酸素の電子を弾き飛ばし、活性酸素を生み出します。
そのため、皮膚でメラニン色素を生産し紫外線を吸収しますが、加齢で新陳代謝が衰えるとシミの原因になります。
また、活性酸素が皮膚の組織や保湿成分のコラーゲンと結合すると劣化し、肌荒れやシワの原因になります。

さらに、活性酸素で肝臓の機能が劣化するとエネルギー代謝が低下し、肝臓に脂肪が蓄積しやすくなります。
その結果、女性にとっては悩ましい太りやすい体質になります。

セサミンは肝臓で作用する

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セサミンは抗酸化物質として、主に肝臓で作用します。
セサミンはそのままでは抗酸化物質としてほとんど作用しませんが、小腸から吸収され肝臓に運ばれると、そこでカテコール体に代謝され、抗酸化物質として活性化します。

セサミンは肝臓で活性酸素を除去するばかりではなく、肝臓で生産される抗酸化物質のグルタチオンや、必須栄養素のビタミンEの作用を強化する効果もあります。
また、肝臓で蓄積した脂肪からエネルギーを生産する際に働く脂肪酸β酸化系酵素や脂肪酸酸化酵素の作用を活性化し、肝臓の脂肪を減らす作用もあります。

イソフラボンとセサミンで更年期障害を緩和

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イソフラボンは植物エストロゲンとしての作用が強いため、加齢により卵巣での生産が減少したエストロゲンの代用として更年期障害の諸症状を緩和します。
セサミンは、生殖器で抗酸化物質として作用するビタミンEの作用を強化するので、エストロゲンを生産する卵巣の酸化を予防し、機能の低下を抑制します。
また、ビタミンEは卵巣で生産されるプロゲステロンの代謝に必要なので、更年期障害やストレスなどによる生理不順も改善します。

セサミンとイソフラボンで美容を実現

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イソフラボンは、女性の肌の新陳代謝を活性化するエストロゲンの代用として機能するので、肌荒れやシミの抑制に効果を発揮します。
セサミンは、皮膚の細胞壁で抗酸化物質として作用するビタミンEや、細胞内で抗酸化物質として作用するグルタチオンを活性化するので、皮膚の劣化を防ぎます。
また、セサミンの影響で肝機能が活性化すると、ダイエットの天敵である脂肪が減少するばかりか、肝臓で作られる肌の原料となるたんぱく質の生産量も向上します。

セサミンとイソフラボンは男性の前立腺肥大を抑制する

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セサミンとイソフラボンの相乗効果は、女性だけではありません。
男性であれば年配になればなるほど、尿の出で悩まされる前立腺肥大対策に効果があります。

前立腺肥大の仕組み

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年配の男性は、実に60代以上で50%、85歳以上であれば90%の割合で前立腺肥大に悩まされます。
前立腺肥大は精液の分泌や精液を押し出す役割のある前立腺が肥大して、尿道が狭くなり尿の出が悪くなる症状です。
前立腺の働きには、男性ホルモンのテストステロンが関与しています。

しかし、加齢で精巣でのテストステロンの生産力が低下すると、5αリグターゼという酵素でテストステロンより強力なジヒドロテストステロンを生産し、機能を補おうとします。
ジヒドロテストステロンは前立腺には刺激が強すぎるため、前立腺が肥大化してしまいます。

男性もエストロゲンを分泌している

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実は男性の体内でも女性ホルモンのエストロゲンが生産されており、ジヒドロテストステロンの発生や、その作用を抑制しています。
しかし、加齢で代謝機能が低下するとエストロゲンの生産量も減少し、ジヒドロテストステロンの作用が抑制できなくなります。
セサミンとイソフラボンは、植物エストロゲンとして体内で生産されるエストロゲンの代用になるので、ジヒドロテストステロンの作用を抑制し、前立腺肥大を予防します。

イソフラボンの過剰摂取は禁物

イソフラボンの過剰摂取は白血病のリスクが高まる

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イソフラボンはエストロゲンの代用として作用するため、サプリメントなどでも数多く販売されています。
しかし、イソフラボンの過剰摂取は体に悪い影響が出ることも指摘されています。
大豆イソフラボンが属するフラボノイドは、DNAの構造を保つトポイソメラーゼ2という酵素の働きを阻害する作用があります。
その結果、遺伝子の配列に異常が生じ、急性骨髄性白血病や急性リンパ性白血病が発症することが知られています。

イソフラボンの摂取には上限がある

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私たち日本人の食では豆腐や納豆、醤油、味噌など大豆加工品が多く、普段からイソフラボンを比較的多く摂取しています。
そのため、食品安全委員会の評価の下、厚生労働省が平成18年「大豆イソフラボンを含む特定保健食品等の取扱いに関する指針」を策定し、摂取の上限が設けられています。
いわゆるサプリメントとして大豆イソフラボンを摂取する場合、1日30mgを超えない範囲であれば安全性上問題ないとしています。

セサミンとイソフラボンの併用で安全性が高まる

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一方、セサミンはフラボノイド類ではないため、女性ホルモンの代用として使用しても体に悪影響が出ることはありません。
大豆イソフラボンの過剰摂取を避けるために、セサミンを併用すると安全に更年期障害や生理不順を改善できます。

まとめ

大豆などの豆類に含まれるイソフラボンとセサミンは、共に植物エストロゲンの作用と抗酸化作用を持ち合わせています。
女性は加齢やストレスなどで女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、新陳代謝が低下し自律神経も乱れるので、イソフラボンとセサミンはその代用になります。
また、イソフラボンとセサミンは男性の前立腺肥大にも効果を発揮します。

一方、エストロゲンの代用としてのイソフラボンの摂取には上限が設けられているので、セサミンを併用するとイソフラボンの過剰摂取が抑制できます。
イソフラボンとセサミンは、男女共に相乗効果を発揮するとても良い組み合わせです。

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