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セサミンとワーファリンの併用?

セサミンとワーファリンの併用は大丈夫?

医者から処方された薬の中には、他の医薬品や食品に注意しなければならないものがあります。
医者から処方される薬にワーファリンがありますが、セサミンと併用しても大丈夫でしょうか?
今回は、ワーファリンとセサミンの併用についてお話します。

ワーファリンとは

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ワーファリンとは医薬品で用いられる、経口抗凝固剤です。
ワーファリンは心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症の治療や予防に用いられ、肝臓で生産され出血した時に血を固める血液凝固因子の作用を抑制します。
そのため、血液がサラサラになり血流が良くなる効果があります。

ワーファリンの副作用

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しかし、その副作用として一度傷で出血すると、傷口が固まりにくく、血が止まりにくくなります。
また、肝臓で作用するので肝臓の機能を悪くする場合があります。
そのため、ファーファリンは医者の処方箋が必要です。

ワーファリンはビタミンKと拮抗作用がある

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必須栄養素のビタミンKは血液の凝固や、骨などの組織の石灰化に関与しています。
ワーファリンはこのビタミンKの作用を阻害する作用があるため、ビタミンKと拮抗作用があります。
食物でビタミンKを多く含む食品を摂取し、ワーファリンを服用すると効果が弱くなります。

ビタミンKを多く含む食べ物

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納豆を100g食べると、ワーファリンの効き目が無くなるというデータがあり、納豆100gにはビタミンKが600μg存在します。
また、ホウレン草や明日葉、オカヒジキなどの青野菜にもビタミンKが多く、1食で使われる50gでそれぞれ125μgを超えてしまいます。
そのため、青野菜を凝縮した健康食品の青汁は、ビタミンKが多いのでワーファリンの効果を打ち消してしまいます。

ゴマはビタミンKを含有するが...

ゴマにはビタミンKが含まれていますが、100gあたり7μgです。
ワーファリンの効果を阻害するほどゴマでビタミンKを摂取するには、8kg以上食べる必要があり通常では考えられません。
1日に必要なセサミンを摂取するには、ゴマ3000粒が必要と言われますが、実は9gに過ぎません。
ビタミンKの1日の摂取の目安は成人であれば男女ともに150μgで、ワーファリンはこの摂取量を目安に調整されています。
そのため、セサミンを摂取するためにゴマを食べても、普段の食生活であればワーファリンの作用を阻害するものではありません。

セサミンのサプリメントにビタミンKは含まれない

セサミンはゴマ僅か1%に満たない栄養素で、ポリフェノール性物質のゴマリグナンの一種です。
セサミンを抽出して加工されたサプリメントでは、ゴマの他の栄養素は除かれているので、セサミンだけをダイレクトに摂取できます。
そのため、セサミンのサプリメントとファーファリンを併用しても問題は起こりません。

ゴマエキスでは注意が必要

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一方、ゴマは古くから栄養豊富な食品として知られているので、高カロリーになるゴマの脂質や水分を取り除き、ゴマエキスとして粉末加工したサプリメントもあります。
この場合は、セサミンを含めゴマ全体の栄養素が凝縮されているので通常よりもビタミンKが多い状態にあります。
ゴマエキスだけで健康を維持できるわけではありませんが、他の食材に含まれるビタミンKの割合を考えて、ゴマエキスとワーファリンの併用を考慮する必要があります。

セサミンにも血液をサラサラにする効果がある

肝臓とドロドロ血液の関係

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肝臓は「生体の化学工場」と呼ばれ、ワーファリンが作用する血液凝固因子の生産や、解毒、エネルギーの生産や貯蔵、鉄の貯蔵、各種たんぱく質の合成などを行います。
肝臓でエネルギーの生産や鉄の貯蔵を行うと、肝臓内で活性酸素が発生します。
肝臓の組織は活性酸素と結合すると変質し、その機能を失い肝臓の機能が低下します。

※1 活性酸素とは電子が欠損し物質として不安定な酸素のこと。他の物質と結合して物質としての安定化を図るため、普通の酸素に比べ化学反応が早い性質があります。

肝機能が低下するとエネルギー生産力が低下し、肝臓に脂肪が増えます。
肝臓に脂肪が増えると、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールの分泌が増え、血液がドロドロになります。

セサミンは肝臓で作用する

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セサミンは油に溶ける脂溶性の抗酸化物質として、主に肝臓で作用します。
肝臓で発生する活性酸素を除去し、肝機能を維持する作用があります。
また、肝臓の脂肪からエネルギーを取り出す際に必要な脂肪酸β酸化系酵素や脂肪酸酸化系酵素の発現を増やし、脂肪燃焼をサポートします。
さらにセサミンは肝臓でのコレステロールの合成を阻害します。
その結果、血液がサラサラになります。

まとめ

ワーファリンは肝臓で血液を固める血液凝固因子の合成を阻害する作用があり、血液凝固因子の合成を行うビタミンKと拮抗作用があります。
ゴマはビタミンKを含有しますが微量で、普段使っているゴマからセサミンを摂ってもワーファリンの効果を打ち消すものではありません。
また、セサミンのサプリメントでは余分な成分は無いので、ワーファリンと一緒に摂取しても問題はありません。
ワーファリンを処方されている方も、セサミンを安心して摂取できます。

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